最近はAIが色々な分野で活躍していますが、ボドゲのデザインでも活用する人が現れたようです。
文章生成AI「ChatGPT」と画像生成AI「DALL-E-2」を駆使して僅か6時間で制作したというカードゲーム『Spell Siege』を電子出版プラットフォームMediumで発表されました。
まずはGameBuisiness.jpの記事をどうぞ。
https://www.gamebusiness.jp/article/2023/01/28/21288.html
https://www.youtube.com/watch?v=BOZfs7AXwLI&t=191s
公開されている情報によると、剣と魔法のファンタジーといった雰囲気で、カードは「クリーチャー」「アクション」「リアクション」の3種があるようです。それぞれの使い方も英語ですが説明文が添えられています。
それらを読んでみると、場に出したクリーチャーでダメージを与え合い、アクションで特殊効果を与え、リアクションで打消しなどができる、というTCGプレイヤーなら分かりやすい構成かな?と推測できます。
ゲームを作ったのはアメリカのグラフィック デザイナーSalvatore J. Tringali。独学でグラフィックデザインを学び、熱心なゲーマーでもある彼は、ずっとカードゲームを作りたかったとのこと。
Mediumの記載によると元ピザ配達ドライバー、ボドゲカフェのマネージャーも務めているそうです。
カード総数は100枚以上(作者が説明している動画によると160種類)のカードがあるため時間とお金の問題で制作が困難だった所を、効果テキストの生成とイラスト制作にAIを活用して解決したそうです。カードの制作にかかったは6時間ほどだったとか。人間には不可能な短納期です。
さて、気になるのはゲームとして面白いかという所です。「製作時間6時間」と言われても「カードの画像データの制作時間」のようですから、ゲームの内容とは関係ありません。
パッと閃いて5分で書いたルールが面白いことも、数年練り込んだルールがゲームにならないこともあるので、時間単価で考えるのはナンセンス。
面白いのかどうかは実際遊ばないと分からない、ということで遊びたいところなんですが、現在『Spell Siege』はKickstarterキャンペーンを準備段階。
2023年春発売を目標に準備が進められているそうなので、気になる方は今のうちにチェックしておきましょう。
https://www.kickstarter.com/projects/552343291/spell-siege
このゲームに関して開発者は、ゲーム開発や倫理的問題へのAIの影響を警告する側面もあると考えているそうです。
本作を実際に商品化するには理解と協力が必要だともしています。
個人的には、商標や著作権関係の懸念もあるので「製作時間6時間」を大見出しに使うのは煽りすぎじゃない?という気がします。出来上がった物のチェックやゲーム自体のテスト、モチーフの検討などなど必要なことが色々あります。
皆さんはデザイナー相手に、くれぐれも「AI使えばすぐでしょ」とか言わないようにしましょうね。
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