本日はちょっと変わった話題です。平城京の頃に流行ったと考えられる盤上遊戯の復元の話題です。
その名は『樗蒲(かりうち)』。八世紀中ごろには遊ばれており、賭博の対象にもなって大流行して禁止令まで出たという古代のボードゲームです。
産経新聞に記事が出ていますが、こちらは有料記事なので内容を読めない方も多いと思います。私も契約してないので読めません。そこで『樗蒲(かりうち)』というボードゲームの名称から、どんなゲームか調べてみました。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD122D70S3A510C2000000/
さて、ゲームタイトルの『樗蒲(かりうち)』で検索をかけてみるとWikipediaが出てきました。
wikiでは樗蒲(ちょぼ)という中国のダイスゲームと紹介されています。ダイスの代わりに平たい板を使って行うスゴロクのようなゲームです。朝鮮の『ユンノリ』、古代日本の『樗蒲(かりうち)』とも類似性があるとのことで、いきなりニアピン。
IT社会の恩恵を感じつつ読んでみると、記号が書かれた土器が奈良県で出土しており、今でいうゲームのボードだったと推測されているようです。
産経新聞の記事でも奈良文化財研究所の名前があるので、この樗蒲(かりうち)の話で間違いないでしょう。
しかし、詳しいルールはすでに失われてしまっているとのこと。もっと詳しく知りたい……
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%97%E8%92%B2
もっと知りたい!ということで、奈良文化財研究所から情報が出ていないか探してみると、これまた『樗蒲(かりうち)』で検索していくと見つかりました。IT社会!
なぶんけんブログにて、樗蒲(かりうち)の復元についてまとめられたPDFが公開されていました。こちらの資料だと土器の写真も掲載されていますし、朝鮮のユンノリを基に推測されたゲームのルールについても記載があります。
円形に並んだ点がスゴロクのマスになっており、特定のマスに止まるとショートカットできるようです。今遊んでも割と楽しそう。
元はショートカットマスが6か所あった6分割タイプだったのが、12世紀にはショートカットマスが4か所に減った4分割タイプが見られるようになり、韓国では現代でも4分割タイプの変形バージョンが『ユンノリ』として伝わっているとのこと。
8世紀中ごろにはすでに遊ばれていた訳ですから、現代からすると1200年ほど前の出来事。当時は賭博としても流行って禁止令が出たそうです。
しかし、この資料は6年ほど前のもの……産経新聞の記事ではさらに進んだ研究内容が書かれているのかも?と思うとまだまだ興味が尽きません。
https://www.nabunken.go.jp/nabunkenblog/2016/06/kariuchi-hukugen-20160229.html
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