今週末12月9日からゲームマーケット2023秋が開催されます。EJPゲームズは新作ボードゲーム『シン・ネコ物件』を販売いたします。
あと3日ということで、今回から本番前日まで3回は新作の制作裏話をご紹介しようと思います。
まずは、今回のモチーフが「ネコ」になるまでの裏話をお話しします。
『シン・ネコ物件』取り置き予約:https://forms.gle/apXQiPvCMNziizCb7
EJPゲームズのDVD風パッケージシリーズ「ボDVD」ではサメ・ゾンビ・心霊モノとさまざまなゲームを販売してきました。
だいぶ偏ったモチーフですが、それが気に入ってもらえのか特にサメとゾンビは人気を博しました。
もとの企画案では「殺人ピエロ」に追いかけられて捕まると檻に戻される。というゲームで作っていました。上の画像は当時のパッケージのイメージです。
「不良たちが恐ろしい噂のある廃墟に向かい、そこでピエロ姿の怪人に捕まってしまう」というストーリーでした。ピエロの名前も決まっていて「ウェイシー」という殺人鬼でした。
DVDパッケージに引っ掛けて映画『IT』風にしようかという具合で割と色々と構想は固まっていたのですが、どうにも気になる問題点がありました。
ピエロのパッケージイメージ、インパクトはありそうですがやっぱり怖いですよね。
実は直前に出していた新作、心霊モノをモチーフにしたホラー風の神経衰弱ゲーム『呪いの神経衰弱』に関してはちょっとホラーが強すぎたのか「子供と遊べない」や「興味はあるけど怖いからやめておく」というような感想をいくつも貰いました。
気になっていた問題とは「ホラーの力加減」です。デカいピエロがドン!殺人鬼です!ではちょっと遊びづらい。何より何度も檻に戻されても救いがない。
そこで白羽の矢が立ったのが「ネコ」でした。ネコモチーフは受け入れてくれる人が多い上に、普通モチーフを重ねると両方に当てはまる人にしかアピールしづらくなるんですが、ネコの場合は何故かアピールできる相手が増えるんですよ。不思議ですが、体感には理解できますよね。
そして、ゲーム中に何度もコースを戻されても「ネコと遊ぶためだから」で許せてしまう。かも知れない。
とは言え、完全に「可愛いネコ」ではゾンビだのサメだのやってたシリーズとは毛色が違い過ぎるということで「幽霊ネコの心霊物件 ネコ物件」という『事故物件』のパロディっぽい所に落ち着きました。
と言った具合で、かなり右往左往したのですが、最終的には座りの良いモチーフになったと思います。個人的にはピエロよりネコの方がお気に入りです。