ボードゲームが他のメディアに進出するというと、デジタルゲーム化がイメージしやすいかなと思います。小説化したり舞台化したのもあったりします。今回ご紹介するのは漫画化の話題です。「Kaiju on the Earth」シリーズの『ボルカノス』が漫画化、連載開始しました。電ファミニコゲーマーで記事が出ていますので、まずはそちらをどうぞ。「怪獣映画の登場人物になったかのような体験ができる」人気ボードゲーム『ボルカルス』マンガ版の連載がスタート。謎めいた第1話で今後の展開が気になるhttps://news.denfaminicogamer.jp/news/231225c『ボルカノス』どんなゲーム?漫画の内容の前に原作の『ボルカノス』がどんなゲームかご紹介。アークライトとドロッセルマイヤーズによって共同企画された怪獣戦略ボードゲームシリーズ「Kaiju on the Earth」の一作目が『ボルカノス』です。富士火口に突如現れた全身から溶岩を噴出する怪獣「ボルカノス」に対し日本政府は「怪獣災害緊急対策本部」を設置。市民の避難、火災消火、自衛隊を配備しての防衛を行いながら怪獣を調査し撃退方法を探します。1人の怪獣役と1~3人の人間チームとに分かれて遊ぶ非対称対戦ゲームとなっており、怪獣は破壊、人間チームは防衛によって獲得できるポイントを競います。そのターンの行動を事前にカード伏せて計画してから実行に移すという進行をするので、怪獣映画の作戦会議シーンのような会話が自然に発生するのが楽しい戦略ゲームです。Kaiju on the Earth 公式サイトhttps://kaijuontheearth.com/vulcanus/漫画ではどうなるの?ボードゲーム『ボルカノス』は「怪獣が出現!街を守れ!」というのがゲーム本編で、怪獣映画などで言われる「人間ドラマパート」のようなストーリーラインはありません。つまり、オリジナルストーリーになりますね。公開済みの第1話では、幼少の頃からボードゲームを作って今では売れないクリエイターとなった主人公が、友人の結婚式の帰りに渋谷で幼馴染と再会。そこに突如現れるボルカノスですが、幼馴染はその存在をなぜか事前に察知しており……といった具合で、謎めいたストーリーを予感させます。個人的には怪獣VS自衛隊みたいな漫画を創造していたので、第1話のラストには「こう来るの!?」と驚かされました。さりげなく描かれているボードゲームや行動の予測など、今後の展開によっては細かな要素で原作の雰囲気を出してきそうなところも気になりますね。サンデーうぇぶり『Kaiju on the Earth ボルカルス』https://www.sunday-webry.com/episode/14079602755571963643